風信帖
2023/11/01
写真は1年6組の諸君がものした「風信帖(ふうしんじょう)」。この作品を12人の生徒諸君が協力して取り組みました。書道の丹野先生にどのような授業なのかいろいろと教えていただきました。空海が最澄に宛てた手紙に高校生が向き合うということ自体が、もちろん対話的な学びだと思いますが、大きな紙に書くという体験や、文字の間隔、行間をいかに導き出すかということについて、生徒たちが話し合い、工夫しながら取り組むという点で、主体的、対話的で深い学びになっていると思いました。
黒板に「流星群」と書かれた作品がありましたので、これは生徒の作品ですか?と聞くと、「いえ、これは私の作品です」とのこと。生徒諸君に授業で創作例を示すための教材のようです。でも丹野先生はこれにはまったく満足していないようで、「でもこれはダメです。ぜんぜんだめ」と言っていました。いつも感じますが書道室に入った瞬間の墨の香りがとてもいいですね。
もう一つ、数学の授業を拝見しました。解法のヒントを生徒に提示していきますが、すべてを示してしまうのではなく、上手に生徒の思考を引き出していきます。私は数学はまったくの門外漢ですが、よどみのない、繰り返しのない確固とした口調に、おそらく生徒諸君は絶対の信頼を寄せているのではないでしょうか。その後、生徒諸君が解法を話し合っている姿が印象的でした。