アリジゴク
本日全日制は1日、探究活動の発表会でした。
午前中は私のゼミ生と小林先生のゼミ生が一つの教室に集まり、前半は私のゼミ生の発表、後半は小林ゼミの発表を聞きました。私はこの半年間なるべく伴走に徹し、彼らの探究に直接影響しないように注意してきましたが、今日、あらためて聞いてみると、想像をはるかに上回って前進しておりとてもよかった。「教室を扇型にし、先生は扇のかなめにいるのではなく丸い壁の方に立つべきだ」とか、フェアトレードのチョコレートを、「フェアトレード商品」として買う場合と、「これ1枚を買うとそのうちいくらが発展途上国の子供のために使われるか」を知って買う場合の思考実験の結果など、なかなかのものだと思いました。
午後は県立大の大室先生はじめ講師を招いて、全体会。6人が発表しました。優秀賞は「圧力発電」の間宮君。理科が大好き、実験が大好きという思いが直球で伝わってくる発表でした。実験は上手くいきませんでしたが、失敗し、試行錯誤しているからこそ魅力的です。さらに研究を進めてください。最優秀は「アリジゴクの毒で殺虫剤はつくれるのか」の中澤さん。アリジゴクの毒は猛毒。しかしその毒で死んだ青虫をアリは避けることなく運んで行ってしまった。なぞは深まるばかりですね。中澤さんのハンパないアリジゴク愛がすてきでした。アリジゴクの殺虫剤ができたら、自然環境のことを考えても素晴らしいことですね。
オーディエンスはよく集中し、それぞれのプレゼンに聞き入っていました。また、フロアからいくつも質問が出てよかった。とても、大事なことです。
会の運営をしてくれた各クラスのNGP係のみなさん、FWでお世話になった方々、ゼミで伴走してくださった多くの先生方、本当にありがとうございました。